日本エレクトライク社@電動オート三輪の可能性
電動バイク専門ショップとしてスタートはさせておりますが、実は、スマートハートの方向性としては、「EV」という繋がりで商売をして行きたいと常々思っています。
この辺りを掘り下げますと、バイク(二輪車)という縦の繋がりに対して、バイクでもクルマでも自転車でも、EV(電気で動く車両)という横の繋がりで商売をして行かないとイケないと思っています。
確かにバイクは手軽に商売を始められるチープな商売です。
こーゆー言い方は、極めている方には失礼かも知れませんが、ひとりよがりになりがちな商材と言ってもイイと思います。
イイモノをこだわって作ったトコロで、そこにユーザーが存在しない、そんな商材色が強いカテゴリーです。
そもそも、わたくし、個人的にも飽き性なモノで、何かを極めるというコトが出来ません。
そーした性格上、浅く広くが適していますし、そうした商売の方法を考えた場合、横繋がりでやるコトは、精神上にもイイですし、何よりユーザー目線に立てる唯一の方法かと思っています。
まさに、自分にとってベストな商売法です。
バリバリのバイク修理の世界から、2年前にEVの世界に飛び込んで、お手軽なバイクから始めて、自転車タクシーを取り扱い、除雪機を取り扱い、そして、今後は、EVの真骨頂の三輪トライクや、ミニカーを取り扱って行きたいと思っております。
そうした方向性を察してか、オファーがありましたので、今回、神奈川県川崎市にある「株式会社 日本エレクトライク」さまにご訪問させて頂きました。
公式サイト→株式会社 日本エレクトライク
実は、ユーザーさまから、エレクトライクを買いたいので、細かいメンテナンスをスマートハートさんにお願いできないでしょうか? というコトで進んだお話しでした。
こうしてユーザーさま側からオファーを頂けるっては、ショップ冥利に尽きるモノです。
ご訪問すると、そこは高架下をうまく利用した立地でした。
しっかりと工場もあり、中にはこれから組まれようとするエレクトライクが何台も置いてありました。
とても清潔な工場で、車両の下回りを覗くタメに膝をつくのも抵抗がありません。
最近、工場見学などをさせて頂くコトが多いのですが、キレイな作業場をしている会社は、キレイな車体を生みますね。
圧入機や旋盤機など製作に必要な設備も所狭しと並んでおり、まさにモノづくり工場という感じです。
こうした、しっかりとした工場の様子は、今回、ネット上でのUPは拒否られましたが、ユーザーさまにお見せするコトで信頼感を得れるので、クローズにしている姿勢はもったいないですね。
そして、エレクトライクの試乗をさせて頂きました。
道交区分は側車付き軽二輪という枠であり、バーハンドル&またぐタイプのシートじゃないとなりません。
ウィキペディア→側車付き軽二輪
この辺り、法の整備がまだまだ煮詰まっていない状況で、それこそ昭和初期から大して変わっていないトコロです。
元々、インドのバジャイという車種を輸入し、エンジンを下ろし、モーターに変更しているというコンバートとなっているのですが、電装系以外は、まんま、インドの造り。
ステップ周りやら、グリップに至るまで、人に触れる部分や日本人特有の感覚とは違うアイテムが多く、しっくり行かない印象はあります。
ブレーキを踏んで「D」レンジに入れ、サイドブレーキをおろし、左手の計器類でウィンカーを出し、右手のアクセルをひねりスタートするのですが、ブレーキが、手元に無いので、スカっ!となったりする。
フットか・・・
バーハンドルでフットブレーキオンリーってのは、バイクとは違うので、違和感はありまくる感覚だ。
走り出しは「フイ~~ン」っとモーターの音が後ろからかすかに聞こえたが、20km/hぐらいを超えると、ロードノイズが開き放しの外部から街の音と共にモーター音を打ち消してくる。
と、共に、ドアの無い車両がゆえに、巻き込み風が耳に入り、電気車両の自覚は消え去る。
静かなクリーンEVというイメージではない。
行ってきまーす!ゴーーー!ウィーーン!ビュー!ガーーー! という感じで目的地に着くよーな感じだろう。
ただ、そうした音はあくまで安心速度では有効だと思う。
外部の人に気軽に声をかけられる乗り物は、そーそー無く、トライク特有のメリットと考えるべきだろう。
最高速は50km/h程度出るらしいが、さすがにこの重さの車体でドラムブレーキはプアで、効きが甘く、そこまでスピードを出すのは怖い。
そして、トライク特有の曲がり角の感覚だが、やはり、「おっとっと」という感覚は残る。
リア2モーターで適切にトラクションコントロールしているので、まるでデファレンシャルのように四つ角も、アンダーを感じずに自然に曲がれるのはすばらしい。
ひとつ気になるとすれば、サスペンションがあまり良く機能してないのが残念だ。
曲がっている時にギャップを拾うと、跳ねて挙動がおかしくなるのだが、意外と積み荷を積んでいれば安定するのかも知れない。
バッテリーは、日産リーフと同じNEC製のリチウムを8パックタイプ、16パックタイプを選択できる方式で、30キロの航続距離が、60キロになったりと重くなったり、高価になったりする分、安心感も増すコトだろう。
個人的には、標準8パックで、取り外しが脇からスライドで出来ると尚イイだろーと思う。
試乗させて頂いたのが、積み荷が箱車というコトもあり、少し後ろが見えない恐怖感もあったのだが、しっかりとリアモニターも付いており、昭和のかほりがする車両とは裏腹にしっかりとハイテクを盛り込んでいる。
さらに、白い車体の方は、ソーラーモジュールを約30度ぐらいの角度で装着されている、ソーラートライクだ。
コンバーター・インバーター次第で、発電しバッテリーに戻すコトも、100V変換し、家電を動かすコトなども可能であろう。
本格的な試乗レポートは、今後、車両をお借りした時にでもやってみたいとは思っているのだが、今回はこのオート三輪のイメージをどう打ち出してユーザーにうまくお伝え出来るか というコトを考えさせられた。
例えば、配達業務であったり、回収業であったり、こーした車両を使ったPR活動もありだろう。
適切なカテゴリーに、適切にオススメ出来れば、必ず需要はあるだろう。
既存ガソリン車の代わりにはならないが、この形に付加価値を求められる使い方が出来る事業での活用、ぜひ、スマートハートと共に考えて見ませんか!?
今回の記事はどぉ~でした?
今回の訪問データ
エリア:神奈川県川崎市
会社名:株式会社 日本エレクトライク
車両:エレクトライク
Tag: 電動オート三輪 日本エレクトライク eTrike 神奈川県川崎市 ソーラートライク
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