e-Trikeの生鮮スーパー導入@業務用車両&保守の大事な話し
業務の現場で使われている電動車両で一番大切なパートはなんだと思います?
使いやすさ?
丈夫な車体?
トップダウンで入れるコトのできる営業力?
違います。
一番は、直すコトができるかどーか?です。
はっ!? そんなコト? と思うコトでしょう。
おそらく皆様が考える業務用車両のあるべきイメージとは、まったく違うコトでしょう。
メーカーさん側としては、業務の世界で使うモノなのだから丈夫なキャリアを装着し、ステップを極太にして、剛健かつ使いやすい車体を作れば良い。
イイモノを作れば、必ず現場は認めてくれるはず。
と、下町ロケットモノづくり的スタンスをお持ちではないでしょうか?
残念ですが、100%間違っております。
極論を言えば、イイもんなんて特に不要なんです。
そんなの後から修正して行っても遅くありません。
限りあるお金を注ぐトコロは、そんなトコロではないのです。
平たく言えば、どんな悪いモノでも、ある体制が整っているメーカーのモノであれば、すぐに導入が決定します。
保守です。
一番お金を注がなければならないのは、修理メンテナンスのトコロなんです。
業務用の車両を、仕事の現場で提供するとゆーコトは、どんな状況で故障をした場合も、しっかり対応するコトができるかどーか?で、車体を提供できるかどーかが決定します。
とかく、1台1台出すエンドユーザー向けよりも、販売台数を稼ぐ業務用に話しが向くコトが多いのですが、トップダウンで入れるとゆーのは、並大抵のコトではないのです。
提供する企業さまは、車体の使いやすさや丈夫なコトよりも、導入後に保守メンテナンス網がしっかりしているメーカーなのか?を見て導入を決定するのです。
そして、スマートハートでも、この一番大切なパートでもある、「保守」を手がけております。
その中の1台が、日本エレクトライク社のe-Trikeです。
元々業務用途で開発された電動オート三輪で、後ろの積み荷スペースを架装し、商品や商材を運ぶ運搬車として使うコトが定番です。
今回、スーパーと直結した生鮮・生活用品の配達用の運搬車として導入されました。
スマートハートの営業拠点にも含まれてるコトから、保守を受けるコトとなって、まだ、数日ではありましたが、初期不良が出てしまいました。
そこで、緊急出動です。
どーも、ドライブ⇔バック の切り替えの節度がなくなり、出先でモーターがストップし、進まなくなってしまったとのコト。
一大事です。
都心型スーパーの事業体制とゆーのは、また、ココで説明すると長くなるので割愛しますが、いろんな業社さんが絡んで形成されています。
その業務用の運搬車両が止まって機能してなくなってしまうと、3社、4社にご迷惑がかかるコトになります。
そして、もちろん、一番迷惑を被るのは消費者です。
こーしたトラブル時に、車両提供側(メーカーと保守店)が一番に行わなければならないサービスは、「迅速な対応」です。
業務の世界で食うには、24時間365日、休みはありません。
許させれません。
どんなトラブルでも、30分以内で何らかの対応をしなければなりません。
今時、ケータイがありますので、必ず、何らかの対応ができるよーに、メーカー整備、サポートセンター、保守店、これ、いずれか?ではありません。
全てに連絡が伝達できる体制が整っていて、初めて業務用を手掛けられるのです。
車両を作って売るのに、仮に1億かかったとしたら、保守に1億かかります。
大げさではありません。
このスマートハートブログは、メーカーさん含む、開発側、提供側の方々をひじょーに多く読んで頂いております。
もし、業務用電動三輪、電動二輪バイクなどのご提供を考えているならば、まずは、安直な開発を進めず、スマートハートにご相談下さい。
まず、あなたの事業でドロくさーーーーい営業活動と保守ネットワークが構築できるか、そして、政治力、つまり、コネがあるかどーかです。
業務用車両の安定供給に、ミラクルはありません。
10万km走行可能かつ、100kg積み荷積載可能な丈夫な車体、10年パーツ保有、24時間365日対応のサポートセンター、1周間に1度、導入事業所とそれに紐付く保守店を回れる人員リソース。
最低でも、このすべてが整っているか?
車両開発などを進める前に、ご自分の事業を見直して下さい。
イイですか?保守だけでビルが建ちますからね?
修理&メンテナンスの仕事を舐めて頂いては困ります。
作る以上にむずかしーのが、販売と修理&メンテナンスです。
直販をして、もし、まだ、それで今後も成り立つと思っているならば、それは、無知なエンドユーザー向けで留まっているからで、ただただ運がイイだけです。
今一度、申し上げます。
業務の世界に、ミラクルはありません。
資金力と実力のみです。
さて、長くなってしまいましたが、今回の修理の件に話しを戻しましょう。
一体、どこが悪かったのか?
この車両は、アクセルスロットルがハンドル中央部に収納してあります。
この戻しバネが、ドライブ切り替えスイッチの接点にクリアランスが無いせいで触ってしまって、ショートしてしまったよーです。
こーしたトラブルを現場で発見するのは、ハッキリ言って勘です。
開発したわけではありませんし、すべてを把握しているわけではありません。
これまでの現場でトラブルを修理してきた勘ってのは、大いにあります。
ま、しょーじき言えば、切り替えスイッチのクオリティは、業務用としてはプアなモノであり、改善要求を、今回出させて頂きました。
もちろん、2度と起こらないよーにするべきですし、こーした一件一件のトラブルが、次の開発に役立ち、剛健な業務用車両を作り上げます。
このe-Trikeは、車体に関しては、インドでもイヤってほど使わている猛者車両です。
日本で、業務用に参入するには、こーしたコンバートを用いる方法は、近道ではあります。
ゼロベースで開発し、業務用に提供しているメーカーさまが無いわけではありませんが、成功を収める方程式を描けば、おそらく10億は必要です。
もし、こじんまりと考えているのであれば、いっそ、業務用開発はやめましょー。
でも、もし、少し大きくお考えであれば、スマートハート含め、チームを作り、しっかりとアドバイス&協力体制を作って、一丸となって挑む必要がありますので、ぜひとも、ご一報下さい。
今回の記事はどぉ~でした?
今回の修理データ
エリア:東京都・北区
車両:日本エレクトライク・e-Trike
導入先:ニュー・クイック
Tag: 日本エレクトライク e-Trike 電動オート三輪 保守店 修理 メンテナンス サポートセンター
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