スマートハートが考えるスマートハウス計画によるEV普及のキーは二輪活性化にも繋がるだろう!

電動バイクの普及についてちょっと待て!@二輪業界のぬかり

電動バイクの普及というテーマ。

大きなテーマなので、いろんな見解があるかと思います。

二輪に20年携わったわたしなりに根底に思っているコトを伝えてみたいと思っています。

ここ数年、電動バイク業界で商売した限り、一般消費者からのイイ評判も、悪い評判も聞かない、まったく世の中は関心の無いカテゴリーと、わたしは認識しています。

ただ、一部の電動に興味のある所有ユーザーや、検討中ユーザーから、普及に向けて進むコトの意味を、とかくメーカー開発に委ねている節が目立ちます。

1)加速を、最高速を、ガソリン車以上に上げれば売れる。

2)大容量バッテリーを積んで航続距離を伸ばせば売れる。

3)品質を上げ中華品質を超えれば売れる。

1)のスピードを競う技術躍進というトコロにスポット当ててお話ししてみたいと思っています。

ですが、これは、これまでのガソリンエンジンが歩んだ躍進そのものですね。

片山敬済

例えば、ロードレース選手権でのノウハウを市販車にフィードバックする考え方。

間違ってはいないでしょう。

過酷なスピード競争をするコトで、耐久性と性能を手に入れるコトが出来るでしょう。

でも、「レーシング」からの技術躍進で生まれた、ガソリンエンジンモーターサイクルが、今、どのよーな認識を世相から受けているでしょうか?

ボワン!ボワン!ボワン!

と臭い排気ガスを吐き散らして調整を行う街のバイク店が、今、どのよーに近隣に思われているのでしょうか?

なぜ、モーターサイクルが家電のよーにテレビコマーシャルが打てないのでしょうか?

これ、すべて、レーシングから派生したイメージを市販車に引きずった商品だからだと思われます。

少なくともそうした排他的な無機質イメージを与えたのは、そうであると言えます。

もちろん、イメージだけではありません。

隼

ほんとーに危ない乗り物であるコトであり、救いがたいのは、乗り手がその危ない乗り物という自覚を持ってないというコトです。

事故ってから初めて気付き、家族から言われ、大事な人に説得され、自分でも自覚し、ようやくモーターサイクルを乗るのをやめる。

そーして、年々、新車販売数が右肩下がりなわけです。

しかも、生活にモーターサイクルが無くても、なんら困らなかった

だから、周りの制止を押し切ってまでも購入する意味がないモノであるわけです。

このコトに誰も異論はないと思います。

そのとーりですよね?

わたしは、販売数などのデータはまったく見たコトがありません。

感じ取るというコトが大事だと思うからです。

あくまで、消費者とイヤってほど接している中で感じるアンテナと受信機を元にモノを言っています。

ある意味、それは、ミニマムなモノでもありますが、まさにデータに現れない正確な実測データだと思っています。

では、逆に、売れている、テレビコマーシャルもできる自動車は、どー言ったスタンスで進んでいますでしょうか?

この21世紀に、しっかりと、環境改善に真摯に向かい、これまでクルマに興味の無かった人などのソフトな世相に訴えかけるよーに技術躍進をしているのではないでしょうか?

ハスラー

例えば、スズキのハスラー
http://response.jp/article/2014/09/13/232400.html

2014年、それこそ車離れが進んでいた世代に、お金を出させた業界の救世主と言う人も居たほど、売れた軽自動車です。

ノート

例えば、日産ノートの平成32年度燃費基準エコカー免税対象になったとの技術躍進。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150708-00000009-it_monoist-ind

停車前アイドリングストップ機能 なるモノを開発しました。

今、ベクトルとして向かっている開発理念は、環境向上、ただ一点ですね。

この裏付けがないモノは、商品として売れないというのが、現状でしょうね。

では、その環境にイイとされている電動バイク、なぜ売れないのでしょう?

そもそも、二輪業界は、するべき戦略を間違えたのです。

排ガス規制により、2サイクルエンジンを撤廃しました。

その時点で、4サイクルエンジンに開発を向けると同時に、環境改善を訴え、四輪車を乗るよりも二輪車に乗った場合、どれだけのCO2削減になるか?をしっかりと消費者に伝える活動をするべきでした。

渋滞改善、駐車スペース確保、住宅環境の省スペース化、維持費の削減、燃料ランニングコスト低下。

訴えるべき事柄はいくつでもあったかと思います。

ま、危険な乗り物であるコトは変わりないので、そこはもちろん、安全講習などもしっかり行いつつだ。

二輪業界の末端に居たモノから感じ取るならば、そーした活動の匂いは一切ありませんでした

もし、そーした活動を世相に訴え、レーシングからの派生ではない、パーソナルユースのソフトな安全な乗り物、理想的なのは三輪車です。

03GEN-f

言い切ってしまいますが、そーした三輪がこぞって開発されていれば、今の、この二輪業界の体たらくぶりは無かったでしょう。

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そーした体たらくを引きずる二輪と、新エネルギーという新たな理解を求めなければならない電動バイクの苦境は、こーした要因かと思っています。

そもそも、なぜ、ガソリンエンジン車を電動バイクに変えないとイケないのでしょう?

ニーズを無視し、すべてを電動に変えるんですか? 今? 全部を? そんな急に?

そこですよね。

まず、我々が考えなければならないのは、住み分け を前提に考えるべきだと思っています。

加速や長距離が欲しければ、ガソリン車

その他のメリットが欲しければ、電動車 でイイのではないでしょうか?

性能を上げたって、前述のよーに、レースの技術をフィードバックしてしまった危険なイメージを持つモーターサイクルが売れるわけがないと思います。

だって、現状、性能が頂点に達しているガソリンエンジン車が売れてないんだから、電動に変わったってだけで、バカ売れするわけないですよね?

よって、性能を上げれば売れる と言った単純なモノではないのです。

じゃあ、どーやって普及させるのか?

それは、日常生活の中で、利用シーンを提供してあげるコトが出来れば、それは、人々が移動する手段として、「必然」となるのです。

つまり、我々、EV業界が努力しなくてはならない方向は、生活の中に取り入れる活用シーンを作り上げるコトなのです。

まず、そのコトの裏付けとして、技術の使い方を考えましょう。

限りある開発費の電動バイクを作リ出す技術を、性能アップに使うのではなく、人が使う道具として便利に笑顔で誰でも乗れる車両にするというコトを重視すべきではないか? というコトです。

その場合、今のホイールインモーター車両に多い、アクセルを開けるとギクシャクスタートするよーなコントローラー品質で、加速が上がったからと、勝手に満足して、発売してはイカんのではないかと思うわけです。

誰でも乗れないよーな、極端に高い座面位置だったり、極端に重く、極端にハンドル角が切れない、そんな車両を売るべきじゃないのです。

限りある製作費、そこに技術を追求すべき時代ではないかと思うわけです。

だから、スマートハートの電動バイクという車両を見る目は、性能よりも、ユニバーサル性やパーソナル性を重視したレポートをしています。

ハンドルやステップの高さや幅、グリップゴムの品質、シート表皮の素材、こんなレポートをしていて、バカにされたコトもあります。

走りになんら関係ねーじゃん的 な意見を頂いたコトもあります。

まーーーーったく本質がわかってない。

わたしから言わせて頂ければ、走る前に、お金を出して所有したくなるか?が問題なのですよ、商売として。

だから、絶対的性能よりも、車両が乗り手に触れる部分の方を重視するし、大切なんです。

まず、誰にも乗れる乗り物にして、これは、法律も含めです。

その中で、今、可能な範囲の技術競争をする。

そうして出来た乗り物は、必ず、消費者は認めてくれるはずだし、生活の中に取り入れるコトが出来るよーになります。

その第一構想が、スマートハウス化です。

スマートハウス-01

だいたい、この大きなテーマを持ち出すと、夢物語と言われます。

ですが、地方に住む高齢者住宅をしっかりと把握すれば、これが、現状、実現可能であると同時に、ユーザーにとってしっかりと理にかなっているシステムであるってコトに気づきます。

しかも、ちゃんとそこに利鞘があります。

スマートハウス-02

この画像だと、電気自動車が屋根のある屋外にあるイメージですが、電気で動く乗り物の場合、リビングと直結している屋内にしまうコトが可能です。

なぜでしょう?

排気ガスを排出しない、揮発性燃料を積まない乗り物だからです。

つまり、屋内にしまうコトを考えた場合、ここで、「必然的」に電気の乗り物になるんです。

ウチは、車やバイクを屋内に置くので、電気じゃねーとダメなんだよー

これです。

これが、わたしが求める、ユーザーにとって、生活にとっての、「必然」なのです。

屋内にしまう というコト自体が商品であり、我々が売るべき商品なのです。

もちろん、こーした買われた電動車両は、性能がイイから、スピードが出るから乗っているわけじゃないですよね?

ガソリン車では出来ないコトを一つでも多く見つけ、イメージを伝え、しっかりと商品にし、それに向けてみんなで動けば、電動車両は売れるんです。

例えば、リビングと直結した家の中に置く場合、そーした住宅は、現状ありません。

スマートハウス-03

メリットはなんでしょうか?

雨の日に、自動シャッターさえあれば、濡れずに買い物荷物を搬入できます。

災害時には緊急シェルターにもなります。

電気自動車クラスであれば、非常用電源になります。

暖を取るコトも、クーラーを使うコトも出来ます。

画像のよーに、蓄電池があれば、自給自足の外部に依存しないエネルギーで生活するコトが出来るよーになります。

そして、そんな住宅を作るのに、今の家屋を改装するリノベーション会社などとタイアップする必要性が出てきます。

必然 に向けて、住宅を取り仕切る業界と、もっと交流し、協力し合って生活環境を作り出す必要性が出て来るのです。

だから、今後は、業界の壁を超えて、皆が知恵を出しあい、縦のベクトルで仕事をせず、横のベクトルで仕事をして行かないとイケないのです。

こーした、スマートハウスという動きの中でも、協調しない方向で進もうとする、二輪業界(主に小売店)があります。

だから、一切、こーした腹違いの構想に、二輪車は出て来ませんし、求められていないし、気づくコトもされず、淘汰されているのです。

生活の中で言えば、困って寄られた自転車の空気も入れてくれない二輪販売店の皆様。

街に不要ですね

業界に不要です

もう、モーターサイクルだから、自転車だから、四輪だから という壁を取り除く必要性が出て来ていると思います。

こーした壁を取っ払うコトを第一目標とした、スマートハートが進むべき、電動車両の普及への茨の道です。

ただ、残念ながら、そのスマートハウス計画の中でも、どーがんばっても、電動バイクという二輪が食い入る可能性は低いです。

前述のよーに、危険性が伴う乗り物であるし、ユニバーサル性とパーソナル性、セイフティ性が重要視されていない乗り物だからです。

このコトを、消費者はしっかりと認識し、必然の追求を、我々業界と一緒になり、意識を高めていくご協力をしてもらいたいと思っています。

結局、乗りにくい品質の悪いモノを作る方が悪いのか?買うほーが悪いのか? って論点になりますよね?

だって、買うから作るわけですから。

売ってるから買うわけですから。

わたしから言わせれば、今の電動バイクの体たらくぶりは、どっちも悪いですよ。

ま、これは、当店も含めです。

今後は、もちろん、電動車両の「必然」に向けて、スマートハートはブイブイ動いていく所存です。

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テーマ:電動バイクの普及について

Tag: 電動バイク 普及 スマートハウス 必然性 EV 緊急用電源

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